3連休は、滋賀県のマキノ高原で行われた、鶴見酵素栄養学協会関西支部主催のファスティング合宿に行ってきました。
大学と勤務先の病院が滋賀県でしたので、なつかしい景色を見ながら、高島 マキノ高原まで行けました。

連休でもあり、キャンプ、味覚狩りなど、観光のかたも多かったですねえ。
周りに栗、ぶどう、なしなどもあり、とてもいい環境でした。

お天気もよく、朝日のパワーも十分に取り入れることができました。

また、有名なメタセコイアの並木道は、感動です。各季節でがらりと風景が変わるので、夏の並木道だけでなく、冬、晩秋などのメタセコイアも見たくなりました。

(並木道がたてにならん…)

はじめての方、ご病気を抱えている方、誘われてしぶしぶきた方、健康増進・病気予防で来られた方、いろんな方とも交流もまた、こうした合宿の大きな意味だと思います。今回も、いろんな方と交流があり、ほんとうに気持ちよくファスティングができました。


新鮮野菜のすりおろし、酵素たっぷりのお手製ドレッシング、など。

最終日の朝の、久しぶりの糖質は、とてもおいしく、いつも合宿の楽しみです。
今回も、最高の完熟マンゴー、イチジク、ブドウなど、もちろん無農薬で、イチジクも皮ごと食べられます。

最近話題になっている「オートファジー」という細胞のはたらきがあります。
細胞が飢餓状態になると、

1.細胞が、自分自身の細胞のタンパク質を分解してアミノ酸にして、飢餓に対応する=「自分で自分を食べる!」
2.細胞の中のいらなくなったタンパク質などをきれいにして、「自分で自分の細胞をそうじする!」

というはたらきです。再生が活発な細胞は、オートファジーの細胞内そうじをしなくても、細胞自体が入れ替わるので問題は少ないのですが、かえって寿命が長い細胞、まさに神経系の細胞は、このオートファジー機能がうなくはたらかないと、自分の細胞のそうじができなくなってしまいます。

消化酵素を温存し代謝酵素に活躍してもらい、腸内環境を改善し、長寿遺伝子を活性化し、などなど、ファスティングの効果はいろいろとありますが、今回合宿中の私の講演でもお話しさせてもらいましたが、この「オートファジー」機能が、耳鼻科でいうと、いたんだ聴覚やバランスをとる細胞たちの調子を戻してくれる、難聴、耳鳴り、めまいなどにも効果があるのでは!と、ふと考えていました。

ファスティング・断食すれば、耳鳴り、難聴、めまいが治る!

とまではいえませんが、そうしたことも期待できるのでは、と思いますね。
今回も、ほんとうに実りあるファスティング合宿になりました。

きたにし耳鼻咽喉科