いうまでもなく 超高齢社会を迎えている日本。
耳鼻科外来診察や 自身の周辺でも いわゆる認知機能の低下に伴うお困りごとでの相談が、とても増えています。

アルツハイマー病の治療薬承認が、最近のニュースになっていますが、病気が発症して、薬を飲んで治す、そんな簡単なことではないことは、誰もが感じています。あらためて、単に治療という意味での医療の関わりではなく、各領域・各分野のエキスパートが集まって、社会全体として 取り組むべき課題です。

認知機能ということばは、
どうしても特定の疾患や年齢の方が対象になることを想起させることが多いため、
今回「脳体力」という概念を掲げた『脳体力振興協会』が立ち上がる予定となりました。
同協会では、「脳体力」という概念を、老若男女を問わず、誰もが日常の中で自分の脳の健康を大切にし、そのためのアクションを起こすことを意味する としています。

その準備委員会に出席させていただきました。これまでもご縁をいただいていた 株式会社 トータルグレインケア 河越代表取締役をはじめ、日本認知症学会 前理事長・現 長岡崇徳大学 学長 森啓先生、神戸大 特命教授・現 日本疲労学会 理事長 渡辺恭良先生ほか、各領域から素晴らしい方が集結して、課題解決に向かっていく協会になります。耳鼻科開業医・伝統医学(アーユルヴェーダ)の学会理事長・認知症サポート医 として、こうした会に参加協力できることを、とても楽しみにしています。

国の施策としても、地域共生社会が謳われています。

ひとごとではなく、すべては自分ごと
存分に みなの力を借りて また みなに力を貸して 生きていく
ひとは自然の一部 社会の一員

それを感じながら 前に進んでいけることを期待しています。

 

きたにし耳鼻咽喉科