TBS 『 THE TIME, 』2024年3月13日放送分
良性発作性頭位めまい症(BPPV) コメント取材

TM Revolution 西川貴教さんが BPPVの診断を受けたと発表されたことを受けて、コメント取材がありました。
聞きなれない病名だと思われる方もあるかもしれませんし、診断を受けたことがある!という方もおられるかもしれません。

めまい・ふらつきは、ほんとうに原因が多岐に渡るため、受診される患者さんにも、
「 受診した日に 病名がわからない、決まらないことも多いんですよ 」
とご説明しています。今回の西川さんも、検査にて、他の病気がないということをチェックした上での診断のようですので、一安心しました。

めまいやふらつきがある患者さんが、
「内科で血液検査その他で異常はないといわれた」「脳外科で脳MRIを受けたけど異常はないといわれた」
「めまいしているんだから、メニエール病に違いないといわれた」
「検査を受けた主治医に、あとは耳鼻科の病気ですといわれた」
「抗めまい薬(メリスロン®、セファドール®など)を何年も飲んでいます」
そういって来院されるケースが とても多くなっています。

もちろん、各種検査で異常がないことは とても重要です。ただし、内科、脳外科以外のめまい・ふらつきが すべて、耳鼻科の病気ということでもありません。たしかに、BPPVは、耳鼻科のめまい疾患ではとても多い病気ではありますが、なんでもかんでも、BPPV、メニエール病ではないんですね。
さらにいうと、当院では「病名を決めることが 大切なのではないんですよ」ともお話ししています。

あくまでも 丁寧な問診 傾聴を経て、何がめまいやふらつきの原因になっているのか を考えながら、
治りを妨げているものを 時には取り除き、時には受け入れ、時にはそれに適応して 対処していくことこそが 大切です。

BPPVについては、問診や 実際に眼振(目の動きにめまいの病気が現れる)をチェックして
耳石置換法・めまい体操・めまりリハビリの指導、就寝時の頭位挙上、骨粗鬆対策としてのビタミンD・マグネシウム・ケイ素など
各種めまい・ふらつきには ストレス対策相談などの対応 を行っています。

 

きたにし耳鼻咽喉科