先日 電車で子供を塾まで送っていきました。
そこは、私が40年弱前に、小学校のころ私が通っていた塾の近くでした。
少し遠回りをして、以前塾があったところまで歩いていきました。

もちろん、私が小学校以来、その場所に行ったことはありません。

それが、駅前まで行くと、あの時の、おおよそ40年前の、道順や記憶が鮮明によみがえってきました。
景色は大きく変わり、塾もなくなっているにもかかわらず。

「記憶」について、くわしいことはわかりませんが、何十年も使われなかった、しかも特に必要ではないはずの景色、道順が、しっかりと頭に残っていた意味は何なのかな、とふと考えさせられました。

当時は、塾に通っていたといっても、目の前の宿題をこなすだけだったように思いますが、今では子供がそういう年齢になったんだなと、あらためて時の流れのはやさを感じました。そういえば、その時の生活が、今の自分を作ってくれているのかな、と、小学生の自分に ありがとうといいたくなりました。

この景色の記憶が残っていたのは、当時に思いをはせて、なつかしんで、それを楽しみ、当時の自分に感謝するため、だったんでしょうね。

きたにし耳鼻咽喉科