まだまだ 新型コロナウィルス感染は、私たちの日常への影響が続いています。
感染への不安を抱えた方
生活リズム・行動範囲の制限による疲れで不調を来している方
実際に感染されて治療されている方
感染後遺症で体調を崩しておられる方
日々、色々なお声を聞いています。

先日 泉大津 南出市長とご縁をいただきました。

泉大津市は、市長さんのリーダーシップのもと 積極的にコロナ後遺症 Long COVIDでお困りの方に対して、その声を吸い上げて、医療としてだけでなく 色々な方法を使って 不調からの回復の手助けとなる取り組みをされています。その視察・見学をかねて うかがわせていただきました。

新型コロナウィルスでは 感染後、退院したら終わり、という訳にはいきません。その後もつらい症状をお聞きするにつけ、こうした取り組みは、お困りの方にとっては ほんとうにありがたいことだと思います。私たち医療者側も、学ばせていただくことが多いと感じました。

当院でも、まずは不調でお困りの方のお話を聞くことからはじまり、少しずつ治療効果の検証が行われている EAT(上咽頭擦過療法)や、生活習慣に関わる 色々なご提案をして 少しでも回復していただけるようにとつとめています。

すべての方に というわけではありませんが、EATについては、劇的な効果が出るケースもあり、私自身がとても驚かされています。今後も、市とも連携させていただきながら取り組んでいきたいと考えています。

他の病気でも同様ですが、いつも患者さんへは、
「治すというのは 病気前の 元のからだにもどす ということではありません。 
ほんとうの意味での治るというのは 病気を経験した上で、新しいからだを創る ということだと思います。」
と説明しています。

ぜひ、新しいからだを創って、新しい生活になることを楽しめるよう、そのお手伝いをしていきたいと思います。そのためには、いつもながら、薬・治療というだけでなく、食養生、生活習慣、からだや心の癖をなくして調える そういったことが必要だと感じています。

 

きたにし耳鼻咽喉科