(きた日誌) 第24回夏季デフリンピック競技大会
2021年、2022年は
東京夏季オリンピック、北京冬季オリンピックが コロナ禍を乗り越えて開催され、選手たちの日ごろの成果、熱い思いを共有することができました。
さて デフリンピックをご存知の方は おられるでしょうか？
まだまだ、オリンピック、パラリンピックほどは知名度がないかもしれません。
デフ Deafとは、難聴、聴覚障がいを指します。聴覚に障がいをお持ちの方の競技大会が デフリンピックになります。
第24回夏季デフリンピック 公式HPより（2022年5月9日現在）
現在ブラジルで 第24回夏季デフリンピックが開催されています。一口に 難聴、聴覚障がいといっても、程度や経過が様々で、個々によって状況が違いますが、日々耳鼻科医として難聴の診察をして、お話をうかがっていると 外からはわからない、他人が理解できないほどの、ご苦労やたいへんさがあります。現在、聞こえにくさで困ることのない生活に 感謝です。
聴覚障がいというたいへんさを乗り越えて、競技に取り組み、成果を発揮される選手団やそれを支える家族、スタッフの方々を あらためて応援したいと思います。
引き続き 近隣はもちろん、日本全国遠方から、難聴や耳鳴、めまいのご相談や診察来院が多くなっています。
難聴や耳鳴、めまいといった症状は一筋縄ではいかない症状です。個々によって対処法が違う、かといって 目立った治療法がなく、どの耳鼻科にかかっても結局は同じ こうした悩みを抱えている患者様に、少しでも ご自身の状況を把握理解していただくこと また 治療選択肢の提案をすること をこころがけて、診察しています。
5月13日追記。その後 ニュースでも見られた方も多いと思いますが、選手団内の新型コロナ感染拡大のため、以後の競技辞退だと知りました。残念です…
競技に参加できなかった方々の無念さを思うとつらいところですが、まずは選手団、スタッフの方々の健康が第一。その決断も苦渋の判断だったかと思いますが、今後も応援を続けていきたいと思います。
