外来診察をしていると 同じ症状、同じ病気の方が 続けて来院される時があります。
花粉症やインフルエンザがはやる というのは、季節性でもあり当然なのかと思いますが、
顔面神経麻痺、突発性難聴、低音障害型難聴などの方が 同じ時期に来院されると、こうした疾患も、ウィルス感染や 最近研究が進んでいる気象・気圧による影響などを受けていると考えさせられます。

 

ここ最近では「焦げ臭い」においがする・とれないとった症状が 続けて受診されています。こうした症状も、あまり多くの方が経験する症状ではないため、何か原因があるのではと考えてしまいます。また、新型コロナウィルス感染後も、同様に「焦げ臭い」という訴えがあります。

こうした症状は、異臭症と呼ばれます。実際に焦げたものがあるわけではなく、におい自体がわからないわけではなく、また明らかな副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎もない。他院を受診されて、「鼻の診断では異常なし」「ステロイド点鼻だけ処方しておきます」「気にしすぎです」といわれている方も少なくありません。

当院では 通常の診察に加えて、必要に応じて、血液のアレルギー検査、副鼻腔CT、鼻咽腔ファイバー検査、血清亜鉛値測定などを行います。自由診療でこられた場合には、オリゴスキャンなどを用いて、ミネラルや有害重金属の評価も行う場合があります。

治療では ここでも EAT(上咽頭擦過療法。Bスポット治療とも呼ぶ)が登場します。上咽頭炎は、さほど上咽頭自体の所見は さほどひどくないものの、この部位の炎症によって各種症状をきたします。実際に、当院でも 「焦げ臭い」という症状が、EATによって改善した、楽になったといっていただいている例もあります。

新型コロナウィルス感染かどうかは、発症後時間が経過して受診されているので、無症候感染があった可能性も考えられます。いずれにせよ、色々な角度から 色々な考え方で 色々な方法で治療していく さらに セルフケアを取り入れる それが近道だと感じます。

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きたにし耳鼻咽喉科