(きた日誌) インフルエンザ感染後遺症 Long Influenza …
新型コロナ・インフルエンザ 同時流行
夏季からの インフルエンザ 早期流行
新型コロナ・インフルエンザ以外のウィルス感染 流行
※イメージ図です
新型コロナパンデミック以降は これまでとは違う 感染症流行状況があります。
当院でも、新型コロナでは、後遺症が問題となり、いまも通院で治療、経過観察している方が多数おられますが、例年は感染しても、その後不調が長引くことが少なかった季節性インフルエンザ。
そのインフルエンザにかかったあと、せきやのどの痛みだけでなく、からだがだるい・しんどい・集中力が出ない といった症状を訴えて来院される方が少なくありません。
いわば インフルエンザウィルス後遺症 Long Influenza。当院では、新型コロナウィルス後遺症の治療経験も多いので、それを参考に、各種治療の提案をしています。
さらに、アデノウィルスなど、本来はさほど大きな感染流行にならなかったウィルスも、広がっている地域もあります。ただ、ウィルス側からすればいつも通りなのに、なぜか 最近は ひとのからだに入りやすいなあ、増えやすいなあ と感じているだけなんでしょう。
新しい感染症に対しては、時期や段階ごとに、外出制限・ワクチン・マスクや手洗いなども必要だとは思いますが、ここ数年の各種対策により、私たちは 本来 自然とかかっていたウィルスにもかかることがない集団が形成され、内なるマスクといわれる 粘膜の免疫力も低下してしまっているようです。
病院では、単に症状を抑えるための薬を処方することが一般的ではありますが、当院では、なるべく粘膜免疫力、粘液力 を上げていただけるような日常の養生をお話ししています。
◆口呼吸対策(口とじテープ、おやすみマスク、場合により 睡眠時無呼吸症候群検査・治療)
◆各種ビタミン・ミネラル(ビタミン A/C/D、LPS、亜鉛、グルタミンなど)
◆セルフケア(鼻うがい、鼻やのどへのオイル)
◆呼吸の教室(11月は変則で16日木曜 午前11時から)による呼吸法実践・自律神経調節
などなど。
いつも思い出すのは、野口晴哉先生のことば
『風邪は治すべきものではない、経過するものである。自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になる。』
もちろん、不調があれば 受診していただき、処置や薬による治療は行う必要がありますが、ウィルス感染も、うまく経過させて、次なる新鮮なからだ になりたいものです。