数十年前の調査ですが、人の健康について、面白い調査報告があります。

調査を行ったのはフィンラド保険局で、心血管疾患 の危険因子をもつ中年管理職の方を2グルー プに分け、

一つのグループは、医療機関等に より徹底した健康管理 を行い、
もう一つのグループは特別は 行わず放置して

15年後の彼ら健康状態を調べたというものらしいです。

結果は、徹底して健康管理を行ったグループの方が様々な数値 は良かったもの、
死亡率では、放置されていたグループ方が低かった、

というショ ッキングなものでした。この結果は、「フィンランド・パラドックス」と呼ばれます。
こういった調査には、いろんな解釈があると思いますが、健康に留意するのは悪いことではありませんが、あまりにいろんなことを気にしすぎることは、かえってストレスをかかえてしまう、難しいところです。

診察をしていると、私たちは当然のように、
たばこを控えましょう、お酒は少なめに、毎日しっかりと運動しましょう、~なものをしっかりと食べましょう、
と、お話はしていますが、お一人ひとりにとって、かえってそれがストレスになるケースもあり得るわけですね。

本来は、自分自身が納得して、ストレスを感じることなく、いい生活習慣が身につくことが一番です。
あくまで、無理やりがまんして~するではなく、なんとなく~の方が調子がいい、
そんな感じでやっていきたいものです。

きたにし耳鼻咽喉科