先日 日本アーユルヴェーダ学会の一部会としての、『第一回 シャーラーキャ・タントラム研究会』が開催されました。
シャーラーキャ・タントラムは、インド伝統医学 アーユルヴェーダの8つの科のうちの1つで、現代医学でいうと、鎖骨から上の、耳鼻咽喉科、眼科、脳外科、歯科などの領域になります。

頭頚部は、五感が集中していて、訴えられる症状も多く、またその症状がとても苦痛です。
一方で、セルフケアや治療、施術にも応用しやすい部位でもあるので、今後、アーユルヴェーダという領域だけでなく、いろいろな分野の方からお話をお聞きして、治療や施術だけでなく、ご自身や周囲の方の疾病予防に役立てていきたいと思っています。

耳鼻咽喉科医師という立場から、この研究会の代表世話人をさせていただくことになりました。
いつもお世話になっている、HSシャルマ先生、イナムラヒロエ先生をはじめ、多くの方のご協力を得て、今後、頭頚部の症状でお困りの方、頭頚部の疾患に関わる方すべての方にとって、有益な研究会に育てていきたいと思っています。

さらに、サプライズとして、研究会後の懇親会で、少し早めのお誕生日をお祝いしていただきました。
大台を目の前にして、こうしたお祝いは、ほんとうにうれしいですね。毎年、誕生日を迎えられることに、感謝しています。

今年は、5月の日本アーユルヴェーダ学会大会長をはじめ、12月の大学校での講演を最後に、計6回 2か月に1回のペースで、講演や発表をさせていただきました。一開業医としてはじまって、10年となりましたが、ここまで充実した日々をおくれるとは、10年前には思っていませんでした。

こうして、発表や講演の機会を与えていただいた、支えていただいた 周囲の先生やスタッフ、家族に、感謝したいと思っています。まだまだ知らないこと、知りたいことだらけなので、いろいろと吸収させてもらいたいと思っています。

私自身の考えとしては、たくさんの患者さんをみて、多くの方を救いたい、などという大それた診察ではなく、私のクリニックに診察にこられて目の前にすわられた患者さん その人のつらさ、苦痛を少しでも和らげることができたら、そういう思いで、毎日の、いや一人ひとりの患者さんに向き合いたいと思っています。

きたにし耳鼻咽喉科