11月28日は 何の日だったでしょう?
正解は 1128=いいつば ということで いい唾液の日でした。

11月27日 唾液ケア研究会の第1回大会が開催され、出席させていただきました。また 本会の理事長であり、神奈川歯科大学の教授、副学長もつとめておられる槻木先生とご一緒させていただきました。

歯科医師、医師はもちろん、獣医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士、介護に関わる方、製薬・製品関連の方 とても幅広い分野の方々の参加を見て、唾液の奥深さ、面白さを実感できました。


つば、唾液、尿、便…
これらは なんとなく汚いもの、排泄物というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ただ、実は唾液のもとは血液だということをご存じでないこともあるようです。ということは、唾液は単なる排泄物ではなく、からだの調子のバロメーターでもあり、口から侵入してくる各種異物・病原体の最初の防御壁でもあります。

コロナ禍で、あらためて「唾液が見直される」ことになりました。
飛沫感染ということで話題になり、唾液でウィルス検査ができるんだということで話題になり、唾液の質によって感染しやすさがかわるということで話題になりました。

口の中が渇くという唾液の「量」の問題は取り上げられてきましたが、唾液の「質」によって、口内環境、ひいては全身の健康に関わるということが、あらためて注目されています。耳鼻咽喉科では、日々口の中の診察をしてはいますが、あまり唾液について、その重要性が強調することが少なかったように感じています。

当院では、鼻内環境、口内環境の大切さを、診察でも伝えしています。日常に取り入れやすい方法として、インド伝統医学アーユルヴェーダの方法も取りいれて、
・舌磨き
・鼻うがい
・セサミオイルでの口うがい(カヴァラ、ガンドゥーシャ、オイルプリングなど)
・馬油
・コパイバマリマリ
・各種口内細菌叢用のタブレットなど
をおすすめして、とても調子がよくなったと好評です。

今後ますます、唾液がクローズアップされる日がくることでしょう。耳鼻咽喉科医としても、唾液研究、発展に注目しています。

きたにし耳鼻咽喉科