(きた日誌) 水素吸入について 抗酸化・抗糖化
くわしいことはわからなくても、からだがさびている・こげている といわれると いかにも体に良くないことは理解できますね。
各種症状、からだの不調の原因の多くは、
からだのさび=酸化
からだのこげ=糖化
といわれています。すなわち 抗酸化・抗糖化は、どんな症状や不調改善にも かかせないキーワードです。もちろん 耳鼻咽喉科領域にも あてはまります。ひいては これが抗老化につながることにもなります。
2021年には、酸化と耳鼻咽喉科疾患の関わりをまとめた論文が、 電子免疫治療研究会誌に『酸化ストレスからみた超高齢化と耳鼻咽喉科の関わり』として掲載されました。
医療分野における水素については、各種研究が進んできており、また実際の臨床現場でも、使われるようになってきています。拙書『「治る」には理由がある』(ルネッサンス・アイ)でも、水素についてご紹介しています。※なお現在出版社がクローズしているため、購入ご希望の方は、HPの メールお問い合わせ から ご連絡ください。
さらに、最近では 宮川路子著『最強の水素術』(サンライズパブリッシング)などでも、一般の方にもわかりやすく、水素の効能や実例が説明されています。
これらをふまえて、当院では 還元電子や水素吸入といった 抗酸化を目的とした方法を導入しています。すべてにわたり、エビデンスが構築されているわけではありませんので、臨床研究という側面をご理解いただいた上で、各種症状で受診された方に 行っています。
①経鼻水素吸入
②経耳水素吸入(TECH:Trans External Canal Hydrogenと命名)
2023年7月より開始。国内では、これを導入している施設は 私が知る限りでは ないようです。
③水素機器レンタル(水素吸入・水素風呂 機器)
④水素充填(持参いただいたペットボトルに、水素を充填し、飲用)
⑤水素サプリメント
など
いずれも、受診の際に ご説明させてもらっています。
ただし、抗酸化、抗糖化は、水素だけではありません。運動、睡眠、食事といった生活習慣が基本になることはいうまでもありません。食においても 抗酸化・抗糖化が広く浸透してきており、診察の際には 色々と指導させてもらっています。ただただ、他の耳鼻科では、薬が処方され続け、手術が必要と進められてきた方の中には、こうした対処法で改善されたり、手術を回避できたという 喜びの声を多く ちょうだいしています。
いつも繰り返していますが、自身自医。最高の主治医は、自分自身です。いいものを取り入れながら、単に治す・元に戻すことを目的にするのではなく、こころやからだをととのえながら、健康で健幸な生活をすごしていきたいですね。