(きた日誌) 第46回 日本アーユルヴェーダ学会 東京研究総会 盛会開催&これからアーカイブもあります!
第46回 日本アーユルヴェーダ学会 東京研究総会
盛会のうちに 終えることができました。
ご講演者をはじめ 数年にわたり準備にかかわってご苦労いただいた 成川大会長、地曳実行委員長、さらにはすべてのスタッフの方々、
会員・非会員でのご参加のみなさま ほんとうにありがとうございました。
ご参加できなかった方のためには アーカイブ(オンデマンド配信)をご準備しています。素晴らしい講演の数々を、
ぜひ 内容をご確認の上 ご参加・ご視聴ください。
開会時には ご挨拶に加えて これまで学会に多大なるご貢献をいただき 本年ご逝去された
御影先生、HSシャルマ先生に 哀悼の意を表し 黙とうを捧げさせていただきました。
今回の学会の大きなテーマは『シャット クリア カーラ』 病気までの6段階 などと訳されます。
現代人 現代医学では 「ある日 病気になる」「昨日までは元気だったのに」
そう考えられています。伝統医学 アーユルヴェーダでは
「健康と病気までは一続き」「病気と表現せず慢性化と呼ぶ」「日常の養生こそが基本」
そう考えます。これこそが 私たちが忘れている 一方で もっとも大切な 考え方だと思っています。
それを 深く学べる 今回の学会でした。
インドからは Dr.Anup Thakar、Dr.Mahantesh M. Salimath お二人をお招きして ご講演いただきました。
テーマは 痔瘻・痔核、男性不妊ではありましたが、お二人とも 『シャット クリア カーラ』の考え方も丁寧にお話しいただき、
素晴らしいご講演となりました。
「実学」
世に役立つ・社会に役立つアーユルヴェーダとして、一般演題でも 日々の中に活きる内容が多かったことが、とても印象的でした。
さらに、各招待講演では それぞれの領域で 自らの発信をされて活動されている先生がたから 多くを学ばせていただきました。
稲葉俊郎先生からは「いのち呼びさます場を創造する」として 芸術・医療・福祉という視点からの場について さらには最近の取り組みとしての湯治場を紹介いただきました。
西 智弘先生からは「暮らしの保健室と社会的処方」というテーマでした。現在 市医師会副会長を拝命している立場からも、少子超高齢社会、孤立孤独社会、生きがいなどは、日々目の当たりにする課題です。もう私たち医師は、病院で 病気になる患者さんを待ち、薬を処方する そういう時代ではありません。先生がいわれる「社会的処方」、さらに地域共生・地域共創は 私たち医療者こそが率先して、提供していかなければと感じました。
吉田かおる先生のテーマは「食からの健康」 先生は世界各国での自身の体験をふまえて 単にどんな栄養素がいい悪い、というレベルではなく、植物、食物の生育環境により どんな力を持っているのか それを私たちにどう与えてくれているのかを 丁寧にお話しくださいました。
高尾美穂先生は 各所でひっぱりだこの先生です。産婦人科医の側面だけでなく、生き方そのものが 多くの方に共感を得ています。先生のお声の波長はひとを癒し、お顔からは いのち輝く印象を受けました。
青山圭秀先生は「発症の“第0段階” -宇宙生命学の視点から-」 先生のお話しは 講演ではなく語り。難解ではありながら、とても心にはしみる、残る。色々な思いが巡る。素晴らしいご講演でした。
さらに インドからは 招待講演以外にも アーユルヴェーダ医 ナチュロパスの先生にも ご参加いただきました。
最後には実行委員ほか ほんとうに 心のこもった対応をしてくれたメンバーとの懇親。みんなのお顔から その充実感を感じさせていただきました。
あらためて ご協力に 御礼申し上げます。
今回は BAMS(アーユルヴェーダ医)の先生からも 日々に役立つお話をいただきました。
アーユルヴェーダへの関心が高まってきています。先に書いた アーカイブ配信での視聴にくわえて、
ぜひ 学会への入会で、アーユルヴェーダに関わる知識、経験、先生方とのご縁を 深めてもらいたいと思います。