先日開催された 第1回 四則和算研究会 に参加させていただきました。
東京大学で 学生がもっとも受けたい授業 である 光吉先生の講演は圧巻でした。

四則和算は しっかりと理解して説明できるまでにはいたっていませんが、例えば
「割り算」から「切り算」へ

私たちは 1÷2は 0.5 または 2分の1 になると思っています。思っているどころか、疑うこともありません。
どちらかというと どうしてではなく、これはルールだと考えているように思います。

ただ、1つのものを2つに割るということは、0.5 が2つできることになるはずです。そのもう片方はどこに行ったのでしょうか? 消し去っているのか、重ね合わせているのか…
割り算って すっごく変だからぁぁぁ!(UZWA official web site )

学生時代の数学 幾何・代数は あくまでも試験勉強として学んだ 単なる学問にすぎなかった。
本来 学ぶべきは、目の前の現象を理解して、把握して、応用して そういったことが原点のはず。ただの、試験問題としてではなく、様々な現象を理解して、さらには目の前の問題を解決する。そういった視点から、今の学生さんたちにも学んでもらいたいし、また自分も学生時代に戻って、学び直したいと思わされました。学生時代には戻れませんが、この年齢からでも、逆にこの年齢だからこそ 学びが深まることもあるかもしれませんね。

さらに先生が作成された「感情地図」(TES magazine vol.20 No.2より)

医療という視点で考えると、

1つの臓器を2つに分けると 0.5

気持ちを3等分する

そんな「割り算」は通用しません。医療こそ、これまでの視点をかえていくべき領域だと感じました。ほんとうに学びの多いご講演でした。

 

きたにし耳鼻咽喉科