今春は花粉飛散量も多く、しばらく症状が出ていなかった方はもちろん、今年初めて花粉症症状が出た!という方も多く見受けました。

花粉症は、その時期になってどんな薬がいいか?が問題ではありません。

やはり今年も、調子よく過ごされた方は、レーザー治療、日ごろの舌下免疫療法、鼻うがいやオイル点鼻などのセルフケア、各種栄養素(ビタミンD、LPSリポポリサッカライド、腸内環境改善食やサプリメントなど)を取り入れた生活
などなど。
こうした準備をして 春を迎えた方ばかりです。喉元過ぎれば熱さを忘れる 春が過ぎれば花粉症を忘れる ではないのですが、花粉症も受験勉強もスポーツも、その時期・その日ではなく その前の準備が大切ですね。

さて 一件落ち着いてきていると感じる 新型コロナ COVID-19 感染。まだまだ、罹患後症状でお悩みの方は少なくありません。直接来院される方もおられれば、当院で行っているオンライン診療(自由診療用)を利用して海外からもご相談をいただいています。

病気の原因も治療法も 不確定要素の多い 新型コロナ感染後遺症(Long COVIDなどと呼ばれます)ですが、一治療法として 上咽頭擦過療法(Epipharyngeal Abrasive Therapy; EAT)が注目されています。各医療機関でコロナ後遺症外来をかかげておられますが、受診された方からお聞きする話では、採血異常なし、頭部・胸部CT/MRI 異常なし、経過観察 となることが多いようです。後遺症外来でも、EATが紹介されることはほぼないようです。

決して、EATが唯一絶対の治療法ではありませんが、少なからず  当院の治療で 職場復帰できたケース、学校生活に戻ることができたケースを経験してくると、一定の反応がある印象です。その他、抗酸化アプローチ(水素、還元電子、サプリメントなど)も併用して、こころとからだの修復に取り組んでいます。

EATに関しては、昨年から 自身のクリニックでの経験を発信させてもらっています。世界中医薬学連合会医師・医学生向けのセミナーでも発表させてもらいました。


それだけ、日本のみならず 世界各国でも EATへの注目が高まっていることを実感しました。不調の原因は、症状が出ているところだけではありません。自身が感じている不調だけ に目を向けるのではなく、こころとからだ 生活習慣 食養生を見直して、新たな自分自身を創っていきましょう。

※当院では 他大学と共同して 現在行われている 新型コロナウィルス後遺症に対する治験(2024年1月末まで)について ご案内しています。参加条件がありますので、詳しくは受診の際に ご説明いたします。

きたにし耳鼻咽喉科