『兵庫県宍粟市』

さて読めるでしょうか?私も今回のお話をいただくまでは、正直読めませんでした。
現地の方とお話ししていても、穴栗市=あなくり市と読んでしまう方もいるとか。

宍粟市=しそう市と読みます。

市の面積の90%ほどを森林が占めるほどの、しんりん王国です。森林セラピー基地に認定され、今後基地局として、個人の方はもちろん、会社単位や、市町村単位で、森林セラピーの素晴らしい基地局の1つになっていくと思います。
昨日、しそう森林王国 セラピー基地局 国見の森公園での研修に参加させてもらってきました。

ドイツなど欧米では、立派なセラピーとして確立されていて、「クナイプ療法」といったことばはお聞きになった方があるかもしれません。日本でも、森林浴さらには、最近では森林セラピーということばも、十分普及していますね。

私も、森林セラピーが立ち上がった時に、第一期生として、森林セラピストの資格をとりました。

様々な効果は、科学的にも実証されていて、自律神経系、免疫系といったところでは、自律神経調節効果はもちろん、活性酸素除去、がん細胞をやっつけるNK細胞の活性化など、論文にもなっています。

全国には、森林セラピー基地局が増えてきましたが、関西では高野山、奈良吉野町、滋賀高島、などに続き、兵庫県宍粟市が基地局認定を受けました。時間がとれないので、十分な関わりは持てませんが、関西の基地局ですので、セラピストとして、少しでもお手伝いがしたく、研修に参加させてもらっています。

ケーブルで国見山山頂まで登ります。もちろん歩いても行けます。

樹木が発散するフィトンチッドを浴びながら、視覚はもちろん、普段ほとんど使わなくなった五感
きく、におう、さわる、ふれる、あじわう
こういった感覚が、研ぎ澄まされ、働くことを待っていたかのように、活動するのを感じることができます。

また近くには有名な比地(ひぢ)の滝があります。先日の鴨川のせせらぎにつづき、今回も、森に囲まれた中から、光、音、かおり、冷気などを存分に感じられました。
マインドフルネスの、歩く瞑想もでき、とても心の安寧を感じました。

ぜひ、通院されている耳鼻科の患者さんとも、こうした森林セラピーをご一緒できる日が作りたいと考えています。

日々の疲れ、症状、生活のしんどさ、から解放され、何かを得にいく、何かをしに行くのではなく、何もしないために、何もないことを感じるために、森林セラピーを取り入れていってもらいたいと思います。

きたにし耳鼻咽喉科