(ブログ) 細胞環境デザイン学講座 「治す」から「治る」へ
週末は、認定医を取得させていただいている杏林予防医学研究所 杏林アカデミーの講座を受講させていただきました。
再受講ではありましたが、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、ミトコンドリア、ファスティングなどなど、内容は、新しい知識が満載でした。もちろん、日々の通院患者さんにもお伝えしたり、お試しいただきたいこともたくさんありました。
山田先生の講座では、毎回単なる座学だけではなく、というよりも、素晴らしい食材を使ったランチ、早朝のウォーキング、自宅での音楽鑑賞・体感など、実際に私たちが見て、感じるプログラムが多いのが特徴です。どうしても、いくら机上で学んでも、実践するのが難しいことばかりですが、こうして得た体験は、自身の生活や、患者さんへのフィードバックにとても役立ちます。
いつも早朝ウォーキングの際には、集合時間よりもかなり早めに鴨川沿いに行き、一人時間での散策をしています。これまでも紹介していますが、鴨川は、鴨長明『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。…』のことばを思い返し、動的平衡、マインドフルネスを再確認できる、とても好きな場所です。
鴨川の流れ、光の反射、流れる水の音、鳥のさえずり、セミの声、朝の香り、朝露の手触り・足ざわり、土をふむ足の感触やアーシング、朝日を見て、浴びるサンゲイジング… これほど五感にあふれた環境はなかなかないですね。
ちょうど、魚を捕らえた瞬間にも遭遇しました。
いつも患者さんにもお話ししていますが、『細胞環境デザイン学』では、決して医師や薬が病気を”治す”のではなく、自らが、さらにいうと自らの細胞が、生活習慣、食などの環境を調えることで、”治る”ことが大切です。
まして、病気はこうした変革への大きなチャンスになります。結果が悪かったアスリートは、練習方法を変え、生活習慣を変えます。成績が悪かった学生さんは、勉強方法を変え、生活習慣を変えます。決して、コーチのせいだ!学校や塾の先生のせいだ!といっている人は、結果や成績が良くなるとは思えません。
病気も同様で、薬のせいだ!病院のせいだ!といっている間は、不調は改善しないように思います。生活習慣を変え、食を変え、そこに医師や薬の力を借りる、ここに気づき、自らが、自らの細胞が”治る”ように、細胞の環境を調えていった方から、調子がよくなっていくと思っています。