朝おきて 身支度をととのえる
漂うコーヒーの香りで仕事へのスイッチが入る
好きなアロマの香りは緊張感をやわらげてくれる

そんな 日常の、当たり前の風景、楽しみも
今年は、においを感じる、味がわかること Tasting が、新型コロナウィルス感染のチェック Testing になってしまいました。
もちろん、味やにおいだけで診断できるわけではありませんが、においや味がわかることが、一つの安心材料になっている方も多いようです。

まだまだ、感染拡大などの影響で、県をまたぐ移動には慎重さが求められますが、病気や症状はまったなし、で、引き続き新型コロナウィルス感染とは別に、鼻づまり、後鼻漏、鼻やのどの違和感や、実際に副鼻腔炎、上咽頭炎、アレルギーなどと診断されても、治療がすすまない場合、他府県を含む遠方からも、ご相談、診察依頼が続いています。
また、拙書や雑誌記事を見てのご連絡も、とても多くなっています。書籍を手に取っていただいた方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
『慢性副鼻腔炎を自分で治す』(マキノ出版)『「うるうる粘膜」で寿命が延びる!』(幻冬舎MC)
次の書籍出版も進行中で、これまでのものとあわせて、不調改善に役だつ、不調改善のきっかけになる情報をお伝えできる内容になればと思っています。

お話をうかがっていると、
・CTなどの診断を経ずに、症状のみから副鼻腔炎と診断されて、漫然と抗生物質が処方されている
・逆に、CTでは副鼻腔炎の炎症があるものの、症状や経過から、不必要と考えられる薬がずっと使用されている
・症状や経過から、手術を考えた方がいい副鼻腔炎に対して、延々と薬だけが処方されている
・アレルギー症状に対して、根本的な対策を考えずに、ずっと対症療法が行われている
・一切 セルフケアの説明もなく、経過観察されている
実際に、通常の治療や薬で治らなかった症状が、セルフケアだけでも楽になる、症状が軽減するケースはたくさん経験しています
・慢性上咽頭炎という診断に至らずに、「気のせい」といわれた
・一方で、なんでも「慢性上咽頭炎」という診断で、改善しないにもかかわらず、ずっと上咽頭の処置を受けている
 上咽頭炎を専門的に診ているクリニックで処置を受けても、いっこうに治らない
・加齢に伴う変化、症状に対して、「治ることはない」と説明されたり、関係のない抗アレルギー剤が処方され続けている

ほんとうに、色々なケースがあります。

診察に来られた方には、
必要な箇所は検査をして、しっかりと診断する
◇そもそもが、病気として治療が必要な症状なのか を見きわめる
思っているよりも、病気ではない症状を、病気として治療していることも少なくない
もしくは、見つからない病気や原因を、ずっと探し続けてしまっておられる場合も多い
◇慢性上咽頭炎など、漫然と処置だけを続けるのではなく、ほんとうに症状の原因が上咽頭炎なのかを常に振り返る
また、下欄にもあるように、セルフケアをおこなっていだくことで、劇的に改善することを理解する

◇もし、病気として治療がいらない場合は、なおさら 不必要な薬をやめて、セルフケアをおすすめする
病気の箇所を「治す」のではなく、はたらきが悪くなっている箇所を「お手入れをしてあげる」ことが大切
※自身のケアだけでも、症状が改善するケースもたくさん経験しています
◇ただし、すべて、「薬はだめ」「手術はやらない方がいい」という姿勢もよくない
ほんとうに、その方に必要なら、薬や手術も選択肢とする
◇CTやカメラの画像をお見せして、自分自身の状態を視覚的に脳に焼き付けていただく
※「きっと私の鼻の中はこうなっているはず!」と思い込んで、不調から抜け出せない方をたくさん見てきました
◇検査画像を見ていただき、自身のイメージを変えてもらう
 ※そうしたことで、不安や恐怖という感情に関わる扁桃体にはたらきかけて、不安に伴う症状が改善する例もたくさん見てきました

などなどをお話しして、実践してもらっています。
新型コロナウィルス感染と同様、日々の不調についても、一緒に改善していくお手伝いができればと思います。

 

きたにし耳鼻咽喉科