花粉症の季節が近づいています。当院でも、治療についてのお問い合わせが多くなっております。
特に、これまで ただ耳鼻科医院で薬だけ処方してもらっていたが、どのような薬が自分に適しているのか? 薬以外の対処法が知りたい! もっと根本的な対処法はないか? というご相談が増えています。

◆内服薬・はり薬・点鼻薬・点眼薬治療
・症状や効果、副作用などを勘案して、処方しています。
・市販薬を購入されたり、ふだん診察していただいている内科などのかかりつけ医から 処方されている場合もあると思います。耳鼻科以外、もしくは院内処方医院では、さほど種類を選ばずに、同じ処方薬が使われているケースもあるようです。
耳鼻科では、同じ花粉症、アレルギー性鼻炎でも、耳鼻科では、鼻水やくしゃみが多い、鼻づまりがひどい、眠気が出やすい、など、個々の症状にあわせて、また鼻の粘膜の状態にあわせて、薬を選択することができます。体質にあった漢方薬も処方しています。
・あわせて、点鼻薬、点眼薬も処方しています。

◆レーザー治療
・感染対策を講じて、例年通り、炭酸ガスレーザー治療を行っています。
・これまでに、レーザー治療を受けたことがない方は、できれば診察を受けていただき、ご説明をお聞きになってからの治療をおすすめします。

・特に、当院でレーザー治療を受けられたことがあり、治療内容をご存知の方は、事前にお電話で予約していただくだけでも 結構です。

◆舌下免疫療法
・保険適応となっている、唯一の根本的な治療法になります。スギ・ダニの2種類について、継続的に(数年単位になります)舌下治療薬を使うことで、からだのアレルギー反応をしずめていく、からだに慣らしていく方法になります。
・注意点としては、

 ①まずは、問診、通常の診察、血液検査によるアレルギーの種類の確認が必要です。
 ②スギ舌下免疫療法の開始は、スギ花粉飛散が終了する5~6月から開始することになります。ダニについては、開始する時期に制限はありません。
 ③からだのアレルギー反応が強い方、アレルギーの種類が多い方、各種合併症や併用薬をお持ちの方、小学生の方については、治療を開始できるかどうかといった判断を、近隣の病院をご紹介した上で判断していただく場合があります。治療を開始した後の、経過観察は当院で行えます。

◆ビタミン、ミネラルによる補助療法
・通常の治療以外に、花粉症・アレルギー性鼻炎に有効とされる栄養療法をおすすめしています。
・特に、ビタミンD、LPS(リポポリサッカライド、免疫ビタミンとも呼ばれる)などは、各種研究から有効性が示されてきています。当院でも、食事 もしくは サプリメントを服用して、積極的にこうした栄養素を摂っていただいています。

・また、腸内環境とアレルギーは、いまや切っても切れない関係にあります。発酵食品、食物繊維、オリゴ糖などの腸内環境食材をおすすめしています。院内で 玄米、お茶、白米にいれていただける酵素の販売や、場合により 腸内環境改善のサプリメント(多くの種類から、お選びしています)などを服用していただき、とても調子がいい というご報告をいただいています。

◆各種セルフケア
 自著や講演発表では、「自身自医」ということをお伝えしています。いくら、” 〇〇病院にスーパードクターや名医がいる ”といっても、やはり、最高の名医・主治医は ” 自分自身 “ です。からだにとって 治療も大切ですが、さらに重要なのは「お手入れ」だとご説明しています。セルフケアを取り入れて、花粉症・アレルギー性鼻炎だけではなく、最高の体調を調えましょう。
・鼻うがい
・高塩濃度鼻スプレー(妊娠・授乳など、内服薬、ステロイド入り点鼻薬が使えない方に)

・オイル点鼻
・オイルプリング(口にオイルを少し含んで行う、ブクブクうがい)
※使用するオイルは、セサミオイル(太白ごま油)、馬油をおすすめしています。またアマゾンの樹液 コパイバマリマリも、鼻、咽頭、口内のケアに、とても役立ちます。
・舌磨き(口の中、舌の環境は、肺や腸内環境 ひいてはアレルギーとも密接に関わっています)

◆その他の療法
 バイオレゾナンス、ホメオパシー(当院では、スギ および スギ・ヒノキについては、アイゾパシーを行っています)、アーユルヴェーダトリートメント、プラセンタなど ご相談に応じています。
こうした療法や、治療の詳しいご相談を希望される場合は、自由診療をご利用ください(木曜・土曜午後。事前電話予約必要)

 

きたにし耳鼻咽喉科