コロナ感染拡大、緊急事態宣言、ステイホーム…
日々の生活で 時間を感じ 曜日を感じ 季節を感じる
そんな機会が少なくなっている方も多いでしょう。

科学的には、体内時計の存在とその重要性が証明され、健康にとって、日々の生活習慣が欠かせないことはご存知の方も多いと思います。実際に、厚労省のe-ヘルスネットにも、体内時計 サーカディアンリズムの記載があります。

私が学ばせてもらっている伝統医学 アーユルヴェーダでは、リトチャリアを大切にする考え方があります。
リトチャリアとは 季節の養生 季節にあった個々の過ごし方 ですね。
今では、各分野の技術革新により、一年中 どんな野菜や果物も食べることができ、花や草木も季節に関係なく咲いていたりします。私たちの年代ですら、”旬”ということを感じられなくなっています。

近畿地方も今年は早くも梅雨に入りましたが、朝早く クリニックの近くを歩いていると、
目の前をセミの幼虫が歩いていていました。この時期から、早くも梅雨明け、夏に向けて セミの活動が始まっていることで、少し先取りですが、季節を感じさせてくれました。

先日 駅を歩いていて 鳥のさえずりが聞こえたので見上げると、エサを欲しがっているツバメのひなたちがいました。

ほんとうに身近なところ だけになりますが、こうして感じる季節こそが大切ですね。

引き続き 色々と受診およびメールやお電話でのご相談が増えています。繰り返しになりますが、一般的には 病院では検査結果のみで異常があるかどうかを判断され、治療の基本は薬、治らなければ手術(病気の内容によりますが) そういった対応になりますので、
「病院に行ったけど」「検査は受けたけど」「専門医には診てもらったけど」「薬はもらっているけど」「手術も受けたけど」このようなお声をたくさんお聞きします。

ここに抜け落ちている 日々の養生 ディナチャリア、個々にあった季節の過ごし方 リトチャリア という視点も ぜひ大切にしていただきたいと お話をさせてもらっています。

日常に季節を感じ、季節の変化にあった生活を送り、季節の旬をいただく これこそが いのちを養う 養生の基本になるんだと思います。

 

きたにし耳鼻咽喉科