先日 タクシーに乗る機会がありました。

運転手さんは、行き先を告げるや否や、

「カーナビを使わせていただきます。もし道が違っていたらおっしゃってください。」

と、私に目的地の住所をたずね、住所を入力し、ナビの通りに、ナビを確認しながら運転していましたcar

もちろん、タクシーでもカーナビを使って、間違いなく、近い経路で運転してもらうのは悪いことではありませんが、
タクシーの運転手さんといえば、道をよくご存じで、私たちが知らない裏道を通る場合もあれば、渋滞状況を予想して経路を選んだり、青信号・赤信号の切り替わりまで考えて、通り方を変えることもある…
そんな ”プロフェッショナルな” 運転を期待してしまいます。

機器・計器類が進歩すると、誰でも、簡単にできることが増えてきます。
医療現場でも、血液検査を見て、MRIやCTをとって、●●検査をして… 診断することは、何年目の医者さんでもできますね。

しかし、医療は、ひととひととの関係です。検査に現れない訴え、現れない病気も診ていかないといけません。
検査結果だけがすべてではない。決して、検査機器の結果のみにたよることなく、有効な診断の一手段として使いながら、患者さんの話を聞いて、その対話の中に、大切な診断や治療の要素が含まれていることを考え直すことが、医療者としての ”プロフェッショナル 仕事の流儀” だと思いました。

きたにし耳鼻咽喉科