今年4月の きた日誌 で 「まだまだ COVID-19 罹患後症状…」と題した記事を書かせてもらいましたが、
「まだまだまだ」という感じで、CVOID-19 罹患・感染後の症状での受診が続いています。

病院・医院によっては、(あくまでも患者様からお聞きする話として)
・診察してもらえなかった
・感染後 3,4週間経たないと診察しないといわれた
・後遺症は経過をみるしかないといわれた
・後遺症外来に行ったが、やることはないといわれた
・後遺症外来の予約は、半年後だといわれた
・慢性疲労外来で検査を受けたが、対処法はないといわれた

といった対応が多いようです。

当院に、新型コロナ COVID-19 感染後、何らかの症状で受診された方は、600名を超えました。
市外・府外はもちろん、海外在住の方からも、引き続き ご相談がはいってきます。遠方の方は、オンライン診療(当院では、健康保険オンライン診療自由診療オンライン診療の別があります)でお話しさせてもらう機会も多く、もちろん処置はできないものの、各種療法、養生法をお伝えするだけでも、不安のまま感染後の生活を送っておられる方には、お役に立てているようです。

感染時期によっても、罹患後の症状が大きく違っていますが、せき・たん、のどの痛み、頭痛、嗅覚や味覚低下、倦怠感などが中心のようです。2022年に罹患された方が、依然続いている倦怠感にて受診されることも、めずらしくありません。通常の治療では、対症療法が中心で、せきがあれば咳止め、たんがあれば去痰剤、痛みがあれば鎮痛剤、症状によっては漢方薬 といった対応になってしまいます。

まだまだ、対処法が確立していない 感染後症状に対しては、受診者様へのご説明の上、
当院では、これまでにもお伝えしてきた、EAT(Bスポット療法 または 上咽頭擦過療法)水素吸入・水素サプリメント、亜鉛などをはじめとする栄養指導、抗酸化サプリメント、還元電子、バイオレゾナンスなど、あらゆる方法を使って、症状改善、不調からの脱出につとめています。もちろん、すべての方が改善しているとはいえませんが、多くの病院をまわってこられた方から、当院での治療で調子がよくなってきたという報告をお聞きすると、とてもうれしく思います。

また8月より 山本理恵先生をお招きして始まっている『呼吸の教室@きたにし耳鼻科』(次回は、9月7日(木))では、多くの不調の原因となっている自律神経の乱れを、呼吸から調えることを目的としています。セルフケア、ご自身の日々の生活こそが、大切な養生法となります。


夏空
手前に見える 立ちはだかるような雲の向こうには
陽を浴びて 橙の光を纏う雲

いま 大きな雲の中にいると見えないが
少し先には こうした 輝くような雲がある

通常の治療に加え、日々学び、医療者間のたてよこの連携を広げて情報を集めて、受診者の方に治療法を還元して
大きな黒い雲の中から 次のステップに踏み出せるようにとつとめていきたいと思います。

きたにし耳鼻咽喉科